今回は屋根塗装豆知識の第3弾モニエル瓦のことを書いていきます。
一昔に施工されていた物なのですが一体どうなものなのでしょう。
モニエル瓦って何?
モニエル瓦とはセメントを主成分として砂利を混ぜて作られております。洋風瓦ということで形状・デザイン性に優れて肉厚で耐候性に優れています。1970年代~1980年代に流行した輸入瓦です。ヨーロッパで人気が出てその後日本でも人気に火が付き1973年頃、日本にモニエル瓦販売代理店が出来ましたが2010年頃に販売終了。現在は生産されておりません。
では何故人気になったモニエル瓦が生産終了まで追い込まれてしまったのでしょう。その理由は2つ考えられます。
その1 | 高耐性ですが日本瓦には勝てず |
その2 | 重さの問題 |
その1
日本瓦は50年以上長いもので100年とも言われます。対してモニエル瓦は30年~40年ぐらいでの寿命となっているのが原因だと思われます。
その2
近年の住宅事情ではストレート屋根・ガルバニウム鋼板等の軽い物が支流となってきております。何故かと言いますと、地震等で建物が倒壊する可能性があるからです。例えば10㎏の物を上に上げて揺らすのと1㎏の物を上げて揺らすのでは多感重量が大きく違うのが分かると思います。支える手に更に大きく重さが伝わるように住宅もやはり軽い屋根の方が倒壊する心配もないということです。
定期メンテナンスが必要
日本瓦とは違いモニエル瓦は定期的に塗装をしなければなりません。モニエル瓦は表面がザラザラとしていますので汚れやコケがかなりつきます。モニエル瓦にはスラリー層というコンクリートを保護する層が表面にあります。スラリー層は塗膜がしっかりと密着しにくいのでまずはしっかりと洗浄を行いスラリー層を除去します。その後にモニエル瓦専用の下塗り材を使用しますがその際もモニエル瓦の劣化状況を見て酷い場合は下塗りを2回します。しっかりと乾燥をさせた後に上塗りを2回行います。
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