住宅塗り替え 【木製品編】

今回は番外編としましてお宅の木製品の塗装につきまして書いていこうと思います。

近年のDIYブームによりお宅をお洒落にされている方が多く見受けられますがその際によく使われる木の塗装はどうされていますか?または、どのようにすればいいのか分からない方に、更には前に作った木製の庇や物置・ウッドデッキ等の塗り替えはどのようにすればいいか?などの塗り替えお問い合わせにもお答えしていこうと思います。

まずは木のメリットを知ろう。

まずは木の特性を大きく3つご紹介します。

その1 コストパフォーマンスに優れている

まず1番に上げられるのがコストパフォーマンスでしょう。建材物の中でも木はホームセンター等で手軽に販売されており非常に安く手に入るものだと思います。素材も多彩でコクタン等の比重の重い物からキリ等の軽い木まで様々です。

その2 加工のしやすさ

加工のしやすさも建材物の中でもトップクラスです。専用工具等も必要なくノコギリ1本・釘1本で簡単に加工・組立が出来るのも特徴だと思います。

その3 木による湿度管理

何処かで聞いたことがあるフレーズかもしれませんが木は息をしています。小学校の理科の授業で教わったと思いますが木は葉っぱで呼吸をします。ですので葉っぱを失った木は呼吸が出来ません。空気を吸収・放出している訳ではなく、水分の吸収・放出をしていることを息をするという風に言われます。

知ってて損はないデメリット

木のデメリットは経年劣化による【割れ・反り・ささくれ】等があげられます。木の中には水分が含まれており、その水分が長期間に渡りゆっくりと抜けていく過程で割れや反りが発生していまうのです。ですが木は若い木よりも水分が抜けた木の方が硬く強度も増します。ですので建てたばかりの木造の建物はまだ木が若く強度も弱いですが、水分が徐々に抜けて木の強度が増していき長い年月が経っても丈夫なのが木造建築のメリットでもあります。ただ、長期間木を放置すればいいって訳ではなく、水や害虫からしっかりと守ってあげないと腐食して朽ちてしまいますので塗装とメンテナンスが重要となってきます。

塗装とメンテナンスの重要性

現在の建築で目に見える部分に使われている木の大半は塗装加工されています。それは何故かと申しますと上記でも書きましたが木は水分の吸収・放出をすることによりデメリット、水や害虫から木を守る為、抑制する目的で塗装を行います。ですがそのまま長期間放置されますと塗膜の劣化等から害虫や腐食の原因となりますので定期的メンテナンスが必要となります。

木塗装に使われる塗料

木に使われる塗料は大きく分けて2つあります。造膜系塗料ステイン系塗料です。

造膜系塗料

木材の上に塗膜を形成する為に木材の良さである木目が消えてしまいます。

ステイン系塗料に比べますと木の表面に塗膜を形成出来るので長期に渡り木材を保護できます。

ステイン系塗料

木材の中に浸透しますので木材の良さである木目を残すことが出来ます。

造膜系塗料と比べますと塗料が中に浸透してしまうので長期に渡り木材を保護出来ません。

造膜系塗料ですが、簡単に言えば一般塗料です。耐久年数は塗膜依存になりますので塗料により様々ですが最低7年ぐらいはもつと思われます。表面に塗膜を形成することで木の呼吸を止めることが出来るので割れや反りの発生がなくなりますが木材本来の木目を塗膜で見えなくしてしまいます。

次にステイン系塗料ですが各塗料メーカーと木材の種類・環境により様々ですが造膜系塗料より悪く約3年から5年と言われております。このステイン系塗料は木材に塗料を吸い込ませ着色することにより木材本来の木目を活かした仕上がりとなります。塗料の成分に防虫・防腐剤が入っておりますが正直長くはもちません。時間がある時にこまめに塗ることをおすすめします。

メンテナンスの仕方

まずは造膜塗料ですが最初に塗る前にはサンドペーパー等でしっかりと擦っていきます。サンドペーパーはホームセンターで売っていて種類も豊富にあると思います。サンドペーパーの裏面には番号があり#○○○と書いてあります。この番号は低い番号ほど荒く、数字が大きくなると目が細かく綺麗な仕上がり面が出来ます。下塗り前用の#180番と上塗り前用240番を用意しておきましょう。

次に専用の木の下塗り材を使用していきます。こちらは油性・水性どちらもございます。塗料の粘度を塗料缶に記載されている内容に準じて希釈して下さい。この下塗りをしっかり行わないと、上塗りが木が毛羽立ち何度塗り直してもガサ付いた感じに仕上がってしまいますので、気持ち的に塗料を塗るというよりも木材に塗料を載せる感じぐらいの気持ちでよろしいかと思います。塗料が木材に吸い込み毛羽立ちを抑える効果・上塗りの吸い込み止めの為に、細かく塗り残しの無いよう塗っていきましょう。

下塗りが完全に乾きましたらサンドペーパーで擦ります。こちらも擦り忘れの無いよう細かく隅々まで擦り、擦り終わったら実際に触ってみて肌触りを確認してツルツルになるまで擦っていきましょう。

上塗りは油性・水性どちらでも構いませんが弾性系の塗料をおすすめします。何故かと申しますと、いくら上に塗膜を形成すると言いましても完全に木の膨張・伸縮を止めることは出来ないので木材に追従する塗料を選ばないとすぐに塗膜が割れてしまう恐れがある為です。

次にステイン系塗料ですがこちらも最初にサンドペーパーで擦っていきます。

*注意

造膜系は塗膜を形成するので分かりにくいのですが、ステイン系はキズに色が染み込みやすいのでペーパーを擦る時は必ず木目に沿って擦りましょう。もしご購入時にキズなどがありましたらしっかりとキズが目立たなくなるまで擦りましょう。

次にステイン系塗料を塗ります。塗りながらウエス等の雑巾で拭きとり作業を行います。この時にタオル等を使用しますと繊維が木に付着しますので、綿100%の毛羽立ちの無いボロ雑巾等をチョイス出来ればいいかと思います。しかしせっかく塗ったのに何故拭き取らなければならないのかと申しますと、拭き取った方が塗料が均一になり塗料のムラがなくなる為です。拭き取り乾きましたら色確認をして頂き、色が薄いと感じましたらもう1回塗って拭き取りましょう。

外部ですとステイン仕上げが一般的ですが、内部で使われる木材はステイン系塗料の上にクリアー塗料を塗り長期間に渡り美観・触り心地・耐久性などを持続出来ます。

外部もクリアー塗料が各塗料メーカーから出ておりますが耐候性はそこまで高くないのであまりおすすめ出来ません。

*注意

ステイン系塗料の上にクリアーを塗装しますと次に塗り替えの時は着色出来なくなります。何故かと申しますとステイン系塗料は木材に色を吸い込ませるのでクリアー塗料を塗ってしまうと木材が塗料を吸い込まなくなる為です。どうしても着色したい場合はクリアー塗料を全て削り落とさなければなりません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。木材は加工・施工しやすい分、手間暇がかかる物です。お手が空いた時にでもいいのでお庭にある木材を見て頂き、少しずつでもいいのでメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。アサイ塗工店は屋根・外壁塗装は勿論、外部にあるウッドデッキ等も塗り替えさせて頂いております。気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。

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